幼くて、自分では字の書けないだろう娘のために、沢山のはがきを持たせて疎開させた両親。
子供の安全と幸せを願って疎開させた筈なのに、疎開して、安全だったかもしれないけれど、幸せではなかったことをはがきを通して知ることになります。
戦争中ですから、家族がみんなで一緒にいることが幸せにつながるとは限りませんが、このお話を読んでいると、戦時中の人間の心の厳しさや、生き抜くための選択をしなければならなかった苦しさに触れることになります。
今の時代が平和だからこそ、考えさせられることがある。
そんなお話ではないかと思います。