子猿の親子の一日は、きれいな水を飲むところから始まる。
食べ物を探すが、森にはプラスチックのゴミが溢れている。何でも口に入れる子猿は、ビニールのひもやレジ袋などを食べようとするが、母親は「毒だからダメ」「お腹を壊す」などと言って、止めさせる。
二匹は海にでて食べるものを捜そうとするが…
第1部は猿の親子の暮らしを通して、森や海がゴミだらけで、生き物にとっては危険な状態にあることを訴える写真の物語。
第2部は、東南アジア、南極、海、都市など、あらゆるところがゴミだらけで、ごみによって生き物が死んでいく現状をレポート。捨てられた魚とりの網に絡まって怪我をしても、治す方法も、絡まった網を取る方法もない生き物たち。違法投棄されたごみの山で、レジ袋ごとゴミを食べる象や、消化できないものとは知らずに大量のレジ袋を飲み込む鯨…
人間が便利に生きるために作り出したものがゴミとなり、ごみの処理に困り違法投棄された結果、たくさんの生き物が死んでいく。
人類として、罪悪感を感じる。
最後には、企業の取り組みが紹介されている。
今、レジ袋が有料になったり、プラスチック汚染のことが報道されるようになったり、少しづつ環境を守る方向に社会が動いている。
一人の取り組みは小さくても、それをすることで、この写真絵本にあるような悲劇が防げることを、是非ともいろんな人に知って欲しい。
なんでもその辺にポイポイ捨てるのは、生き物を殺すことになる、という感覚を持って欲しいと、思う。
長年、マイバックを使っているが、その辺のレジ袋は、意外と(破けなければ)何度も使える。それでいいじゃない、買い物くらい。
むやみに包もうとしなくても、最近の商品はしっかり包装されているから、大丈夫だし。
いい年こいた大人は、しっかり見本になろうと思う。