早口言葉の絵本です。早口言葉で読み聞かせしようとすると、かなり難度の高さを感じます。まずは、読み手が早口言葉をクリアしなければいけない。子供たちはリズム感のある早口言葉が好きです。かえって読み手がたじたじになってしまいます。我が息子が「ドリフの早口言葉」始めた時にはもういけません。
この絵本は早口言葉の絵本ですが、早口言葉にばかり気になるとせっかくの長谷川さんの絵が味わえません。
よく考えてみると、この絵本は早口で読み飛ばす必要はないのかもしれません。
結婚式をテーマにしたストーリー。長谷川さんはとてもしみじみとした絵を展開しています。
一つ一つの絵が早口言葉を題材にしているので、かなりこじつけ的な部分もありますが、人情味があってほのぼのとしています。
この絵本は早口言葉と長谷川義史さんの絵をじっくり味わう絵本だと気付きました。
絵の中に取り入れらた早口言葉の世界と、お姉さんの結婚式を通して描かれる人情物語を楽しみましょう。
なにせ、他に言葉がないのですから。