齊藤孝・編、長谷川義史・絵というある意味、最強コンビの組み合わせの作品。
齊藤孝さんと言えば
『声に出して読みたい日本語』『三色ボールペンで読む日本語』『読書力』『会議革命』『質問力』『齋藤孝の「ガツンと一発」シリーズ』『原稿用紙10枚を書く力』『人を10分ひきつける話す力』等 沢山の書籍を読んだことがあります。
読書論から果ては、小学生の勉強法に至るまで広いジャンルを網羅し、固定ファンも多い作家です。
その齊藤孝さんが選んだ早口言葉に、長谷川義史さんが味わい深い絵を描いているのですから、良いに決まっています。
その絵は、昭和の結婚式の1日を描いたもの。
早口言葉に、このテイストの絵ですから、実にかけ離れた設定なのですが、逆にそれが奏効している感があります。
ちょっとこじ付け気味の展開ではありますが、親子ともども楽しめること間違いありません。
気にいった早口言葉は、子供と競争してみるのも一考でしょう。
パパやって見てと言われると、滑舌の悪い私は辛いものがありますが。
※因みに滑舌が漢字変換しないのでおかしいと思ったら、元々は業界用語であり、段々と標準語として認知されつつあるとのことでした。
早口言葉も、日本語の素晴らしさを良く表現しているもの。
核家族化が、こうした文化の伝承を無くしている側面もあり、こうした絵本の存在は極めて貴重だと思います。
伝える機会を提供してくれた齊藤孝さんの志を受けとめ、是非、多くの人に読み聞かせして欲しい作品です。