読みやすい文字の大きさでしたし、絵もはっきりしていて遠目がきいています。
くまの夫婦のところにさかなの赤ちゃんが届けられたお話です。
前半でくま夫婦の行動にキョトンとしていた森の動物たちが、最後の方で突然、くま夫婦の引っ越し先へ訪ねに行ってみんなで仲良く水中遊泳してるシーンで終わっているので、最初読んだときは訳が分かりませんでした。
この唐突な変化は何なんだ?いったいどういう心境の変化なの?って、思いました。
くま夫婦の方も普通にみんなを迎えてるし……。
余計なことを細かく書かないのはいいことだと思いますが、
そぎ落としすぎて、もしくはぼかしすぎて、なにがなんだか想像しにくいのはどうかと思いました。
少なくともわたしは一発で話の展開に納得いきませんでした。
作者の後書きを読んで初めて、この物語が理解できました。
なので、子どもたちにこの絵本を届けるのは、ちょっと難しいかと思いました。
もし届けるなら、前もって少し説明しないと、「何だったんだ?」で、終わってしまう子もいるのではないかと思います。