大好きなロバート・マックロスキーのデビュー作品だと知り、
読んでみました。
学校の子どもたちも、町行く人たちも靴をはいているのに、レンティルだけは
ずっと裸足なんですよね。なんでだろう。
自伝的絵本とあったので、マックロスキーがそんな少年だったのでしょうか。
デビュー作品とは思えないぐらい、生き生きしたおはなしで、
絵が力強く、どんなに小さい動物や人もしっかり描かれていました。
本当に絵がすごい。
ユーモアたっぷりな話の展開と、カーター大佐の人柄、苦虫じいさんの
いたずら、すっかり話に引き込まれてしまいました。
レモンをすすっている苦虫じいさんに町中の人たちの口がすぼまるなんて!
まんまとしてやられましたね(笑)
とてもスカッと気持ちのよくなる絵本でしたが、一つだけ気分を壊す物が
あって…それは、邦訳出版されたときに絵本の中に書かれた訳の字。
「歓迎!!カーター大佐」の幕や公園の名前などの字です。
マジックで書かれたその字は違和感があって、どうしてもそこに意識が
いってしまいます。マジックじゃなくてコンテで書いたら良かったのに!