子供の興味は世界、異世界、それに宇宙でだって同じなのかもしれません。森に住むこびとたちの生活が生き生きと描かれているこの一冊、ひょんなところから、目の前にいる自分の子供の姿を想像したりしませんか?秋の収穫のお手伝いや、怖いものみたさのその姿、子供の持つ力を存分の表現していると思います。ベスコフの自然への愛情が、子供へのそれと繋がっていて、季節が過ぎ、一年が経ち、そして春が来てまた次の営みが始まる。終わりの語られていないお話です。続きを想像してみるのもすてきですね。ゆっくりと心を育ててくれる本だと思いました。