町のきれいなクリスマスツリーになりたいと、あこがれてる小さなもみの木。
ある日根を抜いて走ります。しかし、町へ行く便には間に合わず・・。
とぼとぼと元の場所へ帰ってきます。
戻ってきたもみの木を皆が暖かく迎えてくれます。
読みながら、物事に根を張って取り組むことの大事さ、
その場所に、文句を言わず思いやりをもって生きていくことの大切さ
ということを、ふつふつと考えました。
ふるさとを出て行く若者にたとえられてた方がいましたが
ああ、そういう風にも取れるなあと思いました。
読み手に大切なことを思い起こさせてくれるような一冊です。
子供よりも、大人のほうが色々感じることがあるでしょう。
佐野さんの「100万回生きた猫」「おじさんの傘」にも負けない名作だと思います。