上流階級という、金持ちで権力がある人達。
中産階級という、上流階級にはへつらい、労働者階級を抑えつつも怯えている人達。
そして、何が正しいのかを知っているけれど、現状からなかなか抜け出すことの出来ない人達。
そんな社会格差がある、というのが分かるお話でした。
でも労働者階級という紹介で登場してきた仕事の多くは、中産階級の人達も従事しているので、労働者階級と中産階級には明確な区切りなないのかなとも思えます。
それに、上流階級の人達も、仕事をしていない訳ではない。
だから仕事の内容で格差が出来るのではなく、それで得られる収入の格差が、社会格差に大きな影響をもたらしているのではないか、とも読めます。
実際にはもっと様々な要素があって、社会格差は起こっているのでしょうから、この本で描かれていることは、格差のスタート地点であるというのが分かれば、もっと理解が深まっていくのではないかと思いました。