人間のおとうさんは、ライオンのおとうさんみたいに家族のために命をはって獲物をつかまえてきたりはしません。クジャクのおとうさんみたいにうっとりするような美しい羽根もはえてなければ、キリンのおとうさんのようにサバンナのはてまで見わたせるようなせいたかのっぽでもありません。
でもね、やっぱり人間の子どもたちも、動物の子どもたちとおなじように、おとうさんのことがだいすき!! おとうさんみたいになりたい女の子だっていっぱいいます。
「おとうさんのどういうところがすき?」
「どんな時にすごいなって思ったの?」
読み聞かせのあとに聞いてみてもいいかもしれませんね。(おとうさんに聞こえるところでね!)
よしだるみさんの、透明感あふれる清々しい色づかいのクレヨン画とシンプルな言葉をたっぷり味わえるように、1ページ、1ページ、ゆっくりと、読み聞かせたいです。