冬の間眠っていたばらの木が目を覚ましました。賑やかだったはずの家は空き家になっていました。そんなある日、サンディーという名の男の人が引っ越してきました。新しい主(あるじ)を迎えばらは喜びましたが、サンディーさんは毎日忙しくてばらがあることにすら気がつきません…。
『まいごのどんぐり』の松成さんの新しい絵本です。図書館で探して借りてきました。仕事に追われるサンディーさんが、初めはぞんざいに扱っていたばらに次第に魅せられていくお話です。松成さんの絵はどこか異国風ですが、サンディーさんの働きぶりはどう見ても日本人(笑)。忙しさの中に小さなオアシスを見つけたサンディーさん。自然との触れ合いは人の心をこんなにも癒し支えてくれるものなのですね。最後の場面はこの物語に幸せな続きがあることを教えてくれていました。余談ですが、「なまえはサンディー にちようびといういみです」とありますが、Sundayの発音と微妙に異なる点が気になるといえば気になりました。