『Kindness Grows』が原題。
明るいオーラの表紙の力強さが印象的です。
実は一種の仕掛け絵本です。
何やらギザギザの穴が開いているではありませんか。
どうやら、木の幹のようですが、物語が始まるとびっくり。
二人の関係性を左右で対比させてあるのですね。
右のページでは、そのギザギザが木の幹となって成長するのに対して、
左のページでは、見えない亀裂として存在します。
そう、同じ形が、見え方によって変わるということでしょうか。
次々と提示されるシチュエーションは、応対一つで違った光景になることを教えてくれますね。
亀裂は深く鋭く、木の幹は温かく成長して。
もちろん、左のページの収拾のつかないシチュエーションにも救いの手。
まさに手をつなぐことのすごさを体感できそうです。
最後のページで使われるスリットもドラマチック。
幼稚園児くらいから、道徳教材としてもいいと思います。