昭和生まれの自分からすると、感慨深いというか、自分の歴史を再認識させられる本でした。
昔のことだと思っていたこと、ついこの間のことだと思っていたことが、平成の31年の間に刻まれているのです。
昭和がとても遠くに感じられるとともに、平成が年号に込めた願いと裏腹に、加速度的に激動と怒涛の時代であったように感じられました。
同じコマ割りで描かれる家庭風景の中で、子どもたちの成長と親の老いを年ごとに眺めていると、自分の老いを説得されているような気持ちにもなりました。
戦後生まれの自分は、昭和が戦争とともに語られることには違和感がありますが、昭和がそれだけ遠い昔であることを再認識しました。
ともあれ、年ごとに出来事が整理されたこの図書は、自分史のインデックスとして、わかりやすくとてもありがたい書籍です。
平成生まれの人には、自分の基盤になる資料でしょう。