松谷みよ子さんに、いじめで亡くなった妹のことを知ってほしい
とお姉さんがあてた手紙を元にして描かれた絵本。
実話です。実話というだけで説得力があります。
主人公である妹がいじめで学校に行けなくなり、亡くなるという内容の話。
この絵本をクラスで読むときは、
「このクラスにも必ずいじめはあるはずです。」
と前置きしてから読みます。
いじめを自覚している子は、私の顔をまともに見ることが出来ません。
その子にも良心があるからです。
この本は、いじめている側の良心に訴えるために読んでいます。
当事者でない人も、この本を読んでやりきれない気持ちになるでしょう。
読んだ人ががそういう気持ちになることに意味があると思います。
自分より弱いものをいじめる。自分と同じでないものをゆるさない。
そんな差別が戦争へつながっているのではないかと松谷さんは
あとがきで語っています。