ケビン・ホークスの絵が好き、という理由で図書館で手に取りました。パラパラとめくって内容を把握しようとしただけなのに、最後まで真剣に読み入ってしまいました。ある日、ぼくとラバと二人っきりの世界に事業家が現れて、その世界をレジャーランドに変えてしまう。初めて見るホテルやごちそう、友だちと一緒に楽しむレジャーを楽しんでいるかのようだったが、その反面、今までの自分だけの楽しみ(自然とのふれあい)がなくなっていくことに気づき、自ら別れを告げてまた違った世界へと移り住む・・・現代の子どもを取り巻く状況が重なってなんとも言えない気分になりました。テレビ、ゲーム、商業施設のゲームコーナー、テーマパーク・・・ときらびやかな子どもの好奇心を刺激するものであふれかえっています。でも、その対極にある自然の素晴らしさもまた子どもたちは好きなはずです。それを知った上で、ゲームやテレビのあり方も考えなければいけないと思い知らされました。
6年生の教室で読み聞かせボランティアをさせていただきました。少々長かったのですが、真剣に聞いてくれました。6年生だと内容もよくわかると思います。担任の男の先生が後ろでじーっと聞いてくれていたので、大人の方にも意味のある本だなぁと思いました。