魚や蛍や、かつての我が村里を変えてしまったリゾートホテルを思いながら読みました。
高いお金を出して、集落でタダで出来そうなことをしに来る。
快楽にはお金をかけても時間をかけられない、それで喜んで帰っていく客に疑問を覚えている。
後で娘と、世界の果てがいいか都会がいいか話題になりました。
読む前は全然興味がなかった娘ですが、読み始めるとそれなりに楽しかったようです。
でも一人で生きるのは変。それを絵本として子どもに伝えるなんて。
それから自然を感じるのは説明くさい文章ではなく、感覚で伝えて欲しい。
特に会話文の説明がしつこく読みづらかった。
そして作者の意見が前に出すぎではないかと思いました。
読み手に考えさせて欲しかった。怒りさえ感じる、共感する者を待っているようでした。
でも絵の雰囲気が、たまらなく好き。それと物語の構成がメリハリあって、いいなぁと思いました。