図書館で、息子の干支は虎、来年は年男だな〜なんて思いながら手に取りました。
韓国で語り継がれてきた昔話だそうです。
この世の王と信じていた虎が、お腹を空かして里へおります。
山のふもとの小さな家で、赤ん坊の泣き声が…。
「虎が来るよ。」と言っても泣きやまぬ赤ん坊。
干し柿を見て、ぴたっと泣きやむ影を見て、干し柿というものに恐れをなす虎は…。
「画材や紙や描き方に工夫を凝らした」と、作者ご自身が語るよう、素敵な韓国の昔の世界をのぞけたような気がしました。
なんといっても、主人公の虎の表情の変化が楽しい。
終盤必死に走るシーンは、大笑いでした。
「アイゴー」を息子も覚えましたよ。
良い絵本に出会いました。