いかにも火の周りに集まって長老に聞かせてもらう神様の物語、といった風情の神話でした。
自然と共に生きたネイティブアメリカンの神話が2つひっついた形で展開していきます。
子供がつい夢中になるような、アニメにしても良さそうな物語らしい物語で、私にも力が入るし、興味を示さなかった娘もものすごく真剣に聞き入っていました。
ストーリーテリングとしてお話だけを集中して聞いてみるのも楽しそう。
”神様”が”天の人”とされており、高い山のてっぺんに住んでいる人と描かれています。これもわかりやすさに一役買っていると思います。
子供としては、後半の、今の動物の体がこうなったわけがおもしろかったようです。
次々リレーで火を持ち帰り、最後に隠す場所。なるほど。
現代の私たちがよ〜く知っている場所ですよ。
海外のお話なのに、心に響きました。やはりアニミズムへの信仰心からか、ネイティブアメリカンのお話は私たちの本能に訴えかけるものがあります。
こんな伝承を、物語としてさりげなく聞かせてあげられるのも、読み聞かせの醍醐味ですね。