新美南吉といえば、狐を主人公にした物語をイメージします。
タイトルも『狐』。どんな狐のお話なのかと子供以上に期待を膨らまして絵本を手にしました。
主人公は、夜祭りに行った少年達の。本のタイトルである『狐』の存在が非常に薄い。
わたしのように、狐に惹かれてこの絵本を手にした人には、ちょっぴり期待はずれ感があるかも。
夜祭で下駄をかうのを楽しみにする様子と、迷信を聞かされ怯える子供の様子が、絵本を通して感情が伝わってくるようです。
昔からの迷信をとりあげた物語として、このお話しを読むことをお薦めします。