大学時代に出会った絵本です。
絵本で泣いたのは、初めての経験でした。
私もおじいちゃんこで、いつもいつも、おじいちゃんにくっついていました。祖父は中学生のときに亡くなりましたが、祖父との思い出が昨日のことのように思い出されて、涙が止まらなくなりました。
私の祖父は「だいじょうぶ」と言ったことはありませんでしたが、私が寂しいとき、泣いているときに、大きな手で私を撫でてくれました。絵本を読み終わったときに、ふと、祖父の温かい掌を感じました。絵本を見て泣いている私を、撫でに来てくれたんだなぁと感じて、祖父からもらった愛情の深さを実感しました。言葉には出さなかったけど、祖父はきっと、私の頭を撫でながら「だいじょうぶ」と言ってくれていたんだな、と。
とても素敵な絵本なのに、まだ子どもたちに読んだことはありません。読んでいるうちに、涙があふれてきてしまうからです。
心が疲れてきた大人にも、ぜひ読んでもらいたい一冊です。
自分が今まで、家族にどれだけ愛情を注いでもらったのか、思い出させてくれます。