キツネがおばあさんに尻尾をちょん切られて、尻尾を縫い付けてもらうために牛にミルクをもらいに行ったら草をくれと言われ、原っぱに行ったら水をくれと言われ……と、交換条件が交換条件を呼び、最後はその逆を順々に遡って尻尾を縫い付けてもらうというドミノ倒し式の物語です。わかりやすいので3歳ぐらいから楽しめるかもしれませんが、5歳の娘も何度も読んでもらいたがります。おばあさんや娘や物売りの姿が東欧っぽいなあと思ったら、もとはアルメニアの民話だそうです。なるほど。尻尾をちょん切られるというのは少し残酷な気がしますが、娘は簡単に縫い付けられるものだと思い込んでいるようです。キツネが泣き泣き頼んだりしたあげく、最後に「そそくさと」森に帰っていくというのが笑えます。