お父さんは船長でずっと家にいない。
お母さんは病気で入院中。日曜日になると病院へお母さんに会いにいける。
ギューッと抱きしめられると毎回涙が出てしまう。
本を読んでもらったり、おやつを食べたりして1日過ごし病院からの帰りはいつも寂しくてたまらない。
入院中のおかあさんを思い心配させまいと寂しさをけなげに我慢している男の子のお話。
涙を見せないようにしたり「さみしい」とか「帰りたくない」とか言わないところがとってもけなげ。
でも理解がありすぎるのも母親としては心配なもの。
私も同じような体験がある。子供は会いにきてもなんとなくそっけないし、帰りもニッコリ笑って「またくるね」と帰っていく。でも時々電話で「いつ帰ってくるん?」と聞かれていた。
子供は子供で心配させまいと一生懸命。改めてこの本を読んで頑張っていたんだなあと今更ながら思う。
私には少しせつない内容の絵本だった。