日本の神話シリーズ第4巻です。
日本神話の世界を、現地取材と資料調査で考証を尽くした上で制作されたようです。
それだけに、正統の神話を体感した読後感でした。
因幡の国の姫を嫁にしようと出雲を旅立った
大国主の命(おおくにぬしのみこと)とその兄弟のエピソード。
途中で、大国主の命は、サメをだましたために皮をはがれていたうさぎに
手当ての方法を教えます。
そのうさぎの予言どおり、大国主の命は姫に気に入られますが、
兄弟たちの報復が待っていたのです。
「しろうさぎ」とは、白いうさぎではなく、素(しろ)=あかはだかのうさぎ、だとか。
別紙で解説してある「ワニか鮫か」論争も面白かったです。
(実際我が家でも、同様の論争があったので、とても納得してしまいました。)
後半の愛憎劇、神々の名称の難解さを考えると、
かなり大きい子向けになってくるとは思います。
でも、日本人として知っておきたい、と思いました。