古事記。
いなばのしろうさぎのお話です。
子どもの頃にこのお話を聞いた時、皮をむかれた上に塩水を塗られるという、あまりにも痛い場面が強烈で、そのぶん、「がまの穂」のフワフワなイメージに憧れました。
うさぎの物語の印象がとても強く、その後の大国主の命の話をすっかり忘れていたのですが…お兄さん達に執拗に追いかけられるんですね。
皮をむかれたうさぎの色、海やサメの感じなど、前三作同様に絵が素晴らしいです。燃えさかる岩のくだりの怖さがすごくて、小さな子どもには読めないかな、と思いました。
手元におきたい、一冊です。