子どもに是非読んで欲しい、そして私自身も小さい頃に読んで面白かった日本神話の一番最初の話です。
赤羽末吉さんの絵が素晴らしく、格調高い絵本になっています。
最初の国生みのあたりは、「どうして子どもが島々?」「国を作った後に、たくさんの神々を生んだというのは、どういうこと?」と、子どもたちには上手くイメージ出来なかったようです。
子ども向けということで、原文をかなり端折った文章になっているようですが、このあたりは、我慢してもう少し詳しく描いて欲しかったような気がします。
後半の黄泉の国の話は、話自体が面白いので、子どもたちも俄然目を輝かせて聞き始めました。
娘は、「伊邪那美は伊邪那岐を愛していたのに、なぜ許さないと言って追いかけたの?」と不思議がっていましたが、これはいろいろと解釈できるので、自分で好きなように読んで欲しいですね。
“黄泉の国での姿を見られるのはご法度で、見てしまった者を地上に帰してはいけないのだ”と解釈するか、”男はすぐ約束を破り、見たくないものを見てしまうとすぐ逃げ出す生き物なのだ、昔から”と解釈するか、どうでしょう。