泣き虫こねずみと、金魚のお話。
かんちがいばっかりして、知らなかっただけで、本当はちっともさみしくなんてないはずなのに、一人さみしさを感じてしまうこねずみ。
お友達のあたたかさや、寄り添うことの心地よさを知っているからこそ、さみしさは倍増します。
でもそんなこねずみを慰めながら、実は金魚もほっこりあたたかくなり、救われています。
冷たい氷の膜が邪魔して、伝えたいことが伝わらないもどかしさ、その思いが、たくさんのお友達の協力を得て伝わる感じ、もう最初から最後まで、とってもとっても素敵なお話でした。
今、自分が感じているさみしさや悲しみも、本当はかんちがいかもしれない。本当はたくさんの愛に包まれているかもしれない。そんなことに気づかせてくれる絵本でした。