自分が一人ぼっちだと勘違いして泣いているネズミに、物知りな金魚が自然の摂理を教えてあげます。
ツバメは寒くなると南の国へ行く事や、動物の中には冬眠をするものがいる事を、読者の小さい子供達にも教え、ネズミと金魚が仲良くなりハッピーエンドを迎える話なのね、と思っていたのですが、そこから先のドラマチックな展開は完全に予想外で驚きました。
氷の下にいる金魚に気づかず泣いているネズミと、必死で自分の存在を伝えようとする金魚。もどかしくて、私も手を貸してあげたくなります。
冬の花が咲いた場面は、美しくて思わずほぉっとため息が出ました。