この絵本と出会ったのは、丁度一年前。
娘が7歳の時でした。
主人公は、小さい椅子。
おじいさんに作ってもらった椅子が、赤ちゃんだった男の子の成長を
見続け、そして・・・
私が小さかった頃は、よく母から物を大切にするように言われました。
貧しかったせいもあるでしょう。
でも、世の中がそういう風潮でした。
今はというと、なんでも大量生産でき、使い捨ての時代。
それが、当たり前になってしまった現代。
それでいいのでしょうか?
この絵本は問いかけます。
心を込めて作られたものには、人の温もりがあります。
人の想いがあります。
だから、この小さな椅子のように、物にも気持ちがあるかもしれない。
思い出があるかもしれない。
物を大切にするということは、作った人の気持ちを大切にすること。
自分の思い出を大切にすること。
それは、人を思いやり、心を大切にすることにつながるのではないでしょうか。
最後の素敵な巡り会わせに、心をほっとさせ、優しい気持ちにさせてくれました。