3歳1ヶ月の息子に読んでやりました。とてもすてきなお話でした。生まれる前にいただいた小さなイスが、お友達のように使われていきますが、大きくなると使えなくなり納戸にしまわれてしまいます。でも、小さな子に座ってもらいたくて、お友達になりたくて、自ら旅に出るのです。でも、なかなか小さな子に座ってもらえることはなく、時を経てリサイクルショップの店頭に並んでしまいます。そんな矢先に若い夫婦がこのイスを見かけ、自分が小さい頃に使っていたイスだ!と買って行きます。自分達にももうすぐ赤ちゃんが生まれるからと。
息子が生まれ、その成長とともに使えなくなっていったものが結構あります。思いや思い出などたくさんあるのですが、もう今は使えず、狭い家の中におき続けることはできないので、絵本のようにしまってしまいます。そんなしまわれてしまった気持ちをイスの視点から書いているので、なんだかじーんと来てしまいます。特別な話ではなく、お子さんのいる家ならどこでも同じ様なストーリーがあるのではないでしょうか。
でも、モノはきっと小さい子に受け継がれたいと思っているのかもしれません。そう思うと、処分するというよりは、また誰かに使ってもらえるようにとリサイクルショップなどにおいてもらうのもいい選択だと思えます。新しいものや消費の時代といわれますが、こうやっていいものは大事に使っていきたいなーと思いました。息子はわかったのかどうかはわかりませんが、最後に「よかったねー」とにっこりしたのが印象的。ものを大事に使おうねというのだけは伝わったのではないでしょうか。