はじめてページをめくったとき「ちいさいいす」と過ごす男の子が、我が子の幼い日の姿と重なり、思わず頬が緩みました。
当時、反抗期真っ只中の息子と諍うことが多かった私は、親としての未熟さを突き付けられたようで、自信を失いそうで、落ち込んでいました。ちょうど、その頃に、この本と出会ったからでしょうか・・・。
必要とされようとされまいと、一貫して自分の与えられた役目に、信念を
もって存在した「ちいさいいす」のラストの言葉に涙があふれました。
人としても、親としても、揺らぐことなく「存在」してみよう・・・私だって一生懸命生きてきたのだから、息子もいつか知る日が来るかもしれない・・・物も心も繋ぐ気持ちさえ大事にしていたら、きっと・・・と、勇気をもらったお話でした。