コントのように短いお話が3つ入っています。
ブタの親子と、オバケの親子と、うさぎの親子が登場します。
何かとても素敵なことを親子でやっているわけではなく、親子のちょっとした1コマを描いています。
それが、なんだか妙に面白いのです。
この“なんだか妙におもしろい”という感じは、おかあさんと子どもでは、もっと濃密になってしまって決して出せない味です。
おとうさんと子どもという組み合わせだからこそ、出てくる味でしょう。
個人的には、うさぎの話が好きです。
子どもを呼びにいったのに、帰ってこないので、おかあさんが見に行くと、一緒に縄跳びしているおとうさん。
たったそれだけなのに、表情やその場に流れる空気がなんとも可笑しいお話です。