図書館で、何気なく手に取ったら、ミヒャエル・エンデとビネッテ・シュレーダーの作品ではありませんか!
私にとって超豪華なコンビなので、中もチェックしないで借りてきました。
作者の名前だけでなく、中身もとても豪華でした。
でも、完全に大人向きだと思います。結構えげつない描写などもありますので。
でも、そのダークな感じが物語の質を落とすのではなく、聖書と童話と説話とファンタジーのうまく融合した不思議な作品を作り出しているのです。
卑しい心の持ち主と、悟りを開いた者と、結局正しいのはどちらなのか、助けられたのはどちらなのか・・・。なかなか深い作品でした。
シュレーダーの絵もある種の恐ろしさを含んだ美しさに溢れていて、この不思議なお話にぴったりでした。
感動したというわけではないのに、妙に惹かれる不思議で幻想的な本でした。