内田さんの自伝絵本のようなシリーズの一冊です。
本書を含め、2005年に出た「かあさんのこころ」、2008年に出た「うまれてきたんだよ」。イラストはこの三冊すべて味戸ケイコさんです。
それぞれ出版社は違いますが、いろいろな切り口で作者の心の中の「母への想い」を描きだしているように感じました。
なので、1冊1冊を切り離して読むより、私は一緒に読んだ方が、より話がつかめるというか、麟太郎少年のインナースペースを垣間見れるような気がします。
本書に関しては、味戸さんの海や空やお月さまの絵がすごくいいです。
同じ親子でも、子どもを持ったばかりの若いお父さんやお母さん世代の方と、その親(おじいちゃんおばあちゃんにあたる方)とで読んだら、またきっと、素敵な味わい方が出来るんじゃないかなって、思いました。