大好きなねずみくんシリーズ。
でも、この本はちょっと違います。
『ねずみくんのチョッキ』を含め、ねずみくんシリーズは大きな余白に簡潔な絵と文章で構成されていますが、この本は文字がたくさんあります。自分で読むのならば小学生になってからくらいでしょうか。絵はいつもと変わらない素敵な挿絵が全ページにあります。
ねこくんに意地悪をされてしまい落ち込んだねずみくん。ふくろうさんに、大切なことを教わります。みんな個性があって素晴らしいこと、人を思いやる気持ちがとても大切だということ。そして、ねみちゃんは相変わらず人を見かけで判断せず、自分が素直に良いと思ったことを相手にしてあげられる存在なのです。ねずみくんも、みんなに支えられて大切なことに気づき成長したくましくなります。ねこくんも、ねみちゃんとねずみくんの優しさに、自分の至らなさを恥ずかしく思い、仲良く一緒に遊べるようになります。
内容は1歳児にはなかなか伝わらないとわかりつつも、大切なことなので読んであげるようにしています。
どうしても途中で飽きてしまう時は、挿絵だけ見せてもとても可愛いです。
いじめや差別のない世の中を生きて欲しい、優しくたくましく生きて欲しい、そう願う親が子に読んであげたい一冊です。