以前、この作品を読んだ時は「ふぅん」と特別な感想もなく、
…というより、正直言って、よく分からない印象を受けたものでした。
少し前に、読み聞かせの情報交換会に参加させて頂いた時に
この作品が 親子で お気に入りだという方が紹介して下さって
「そういうことだったのかぁ〜」と、この本の見方が変わりました。
読んだことのある本でも、予備知識があると面白みが出るものですね♪
おばあちゃんがビールを入れたコップに『ビヤホール』の看板を立てて
大切に育てているペチュニアの前に置きます。
そして、お客はナメクジ。
ここが私の理解できなかった部分だったのですが、
ペチュニアなどのお花を食べてしまうナメクジって
ビールのにおいに集まってくる習性があるんですねぇ。
昔から、おばあちゃんの知恵で ナメクジ退治に
飲み残しのビールを置いて、ナメクジをおびき寄せるのだそうです。
その様子が、この作品では比喩的でユーモラスに描かれています。
この本を紹介して下さった方は、この方法でナメクジ退治していたから
すんなりと内容を理解できたそうです。
あとがきなどとして、このおばあちゃんの知恵について書いておくと
もっと内容を理解してもらえるかもしれないですね。
ちなみに、おびき寄せたナメクジは、早朝まだ暗いうちに退治しないと
また逃げてしまうのだそうです。紙コップなどに飲み残しのビールを入れ
翌朝早くに その紙コップに塩を入れるのだそうです。
私も今、紫色のペチュニアを大切に育てているところなので
ナメクジに狙われそうになったら試してみたいと思います!