華やかな大相撲の世界を脇でしっかり支える「よびだしさん」。その「よびだしさん」を一番かっこいい!と思う主人公の「ぼく」。その「ぼく」のまっすぐな生き方自体かっこいい!
我が息子はマニアックな相撲ファンですが、彼に読ませたところ、とても気に入っていました。
小学校の読み聞かせでも読んでみました。
「おすもうさん」は誰もが知っているけれど、「よびだしさん」を知っている子はあまりいないようです。
みんな興味深そうに聞いてくれました。
「よびだし」の仕事は「よびあげ」のみならず、土俵作りから何から、多岐にわたります。
いつも見えないところで頑張っている人たちがいること、そういう仕事だってかっこいい!ということ、仕事は大変なこともたくさんあるけれど、うまくできた時は最高にうれしいものだよ、というようなことが子どもたちにも伝わるといいなと思いました。
子どもたちが、この主人公のように、何か一つでも好きなことや目標を見つけて、夢に向かってまっすぐ進んでいってくれることを願います。
石川えりこさんが描く、太めの線でのびのびとした絵は、遠くからも見易く、かわいくて、大相撲の世界を表すのにぴったりで、ワクワク、楽しくなります。