深いですね。
生きている間、周囲の人の死と向き合い乗り越えなければならない事が、たくさんあります。
アナグマは、優しかった。
残った者たちに知恵や工夫を与えてくれた。
これは“時間”だと思います。
この優しさは、知恵や工夫を与える時間をアナグマが皆に与えてくれたのだと思います。
アナグマの人生の時間を皆分けてもらい、そして共に楽しく良い時間を過ごしたことだと思います。
義母が、義父を亡くし、立ち直れない程悲しんでいるのを見て、なんて良い夫婦だったんだろうと思いました。
素敵な時間をお互いに分け与え、楽しみ過ごした年月。
三年がたちますが、義母は、趣味の家庭菜園と庭造りに夢中です。
『悲しみから立ち直れたのかな』と、安易に思いましたが、でも、「おじいちゃんが、いた頃は、『綺麗に咲いたな。』って褒めてくれたんだよ。」「おじいちゃんは、支柱立てを上手に手伝ってくれたよ。」と、素晴らしい二人の時間を毎日私に教えてくれます。
いつも、義母の中には、生前のように義父がいるのだなと思うと、このような夫婦になれるよう“時間”を大切にしたいと思いました。
大人も子どもも、一度は読んで見るべき一冊だと思いました。