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ふしぎな はこ

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わすれられないおくりもの」 はらぺこむしむしさんの声

わすれられないおくりもの 作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川 仁央
出版社:評論社 評論社の特集ページがあります!
税込価格:\1,320
発行日:1986年10月
ISBN:9784566002647
評価スコア 4.77
評価ランキング 646
みんなの声 総数 180
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  • 事実は絵本よりも奇なり・・

    数ヶ月間、この本を子供に読んであげるタイミングをはかっていました。
    ちょうど、時期を同じくして、曽祖父の病状が、悪化してゆきました。病院にいくたびに、だんだん弱っていく曽祖父でしたが、私のことは、誰かわからなくなっても、かわいがっていた、ひ孫のことは、ちゃんと最後まで解ってくれました。が、年もとっていたので、先日なくなってしまいました。

    子供は、元気だったじいちゃんが、入院してだんだん弱っていく姿を見て、彼なりに、”年をとったら、いつかは死ぬんだ”ということを理解したようです。
    じいちゃんの命で学習させてもらいました。

    で、3週間ほどたって、さりげなくこの本を読んでみようと思いました。

    子供は、じいちゃんの死を通して、かなりリアルに死と向かい合ったので、
    「葬式したん?」
    というのが、絵本を読んだ第一声。正直、ぶっ飛んでしまいました。
    ・・・たしかに、彼は「お盆と正月よりも人がいっぱい来る」と、かなりハイテンションで、大人たちが空けたビールの王冠を集めてたっけ・・・そっちが気になるわけね・・・

    今回は、”事実は小説(絵本)よりも奇なり”となってしまいました。でも、最後に
    「ここで生きとるっていうことや、じいちゃんにたくさん遊んでもらったやろ?」
    というと、大きくうなずいていました。
    じいちゃん、ありがとう。

    たぶん、この本だけを、4歳の子供に読んだらば、
      トンネル=帰ってこれない=死
    ということになって、恐怖心をあおっていたように思います。
    きっと、小学生くらいなら、そうでもないんでしょうけど・・

    この本は、急いで与えるのではなく、タイミングを見て与えるのが大事だと思いました。

    投稿日:2006/10/12

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