第二次世界大戦中のポーランドでのお話。
ゲットー(高い壁に囲まれたユダヤ人居住区)から逃げてきた少女は、ワルシャワでポーランド人のふりをして生活しています。
遊び仲間はクラシンスキ広場の野良猫たち。
ある日少女は、生き残ったたった一人の家族である姉から、ある計画を聞きます。
それは、ゲットーにいる仲間たちに食べ物をこっそりと運び込む事。
しかし、その計画がゲシュタポ(ナチスドイツ秘密国家警察)にばれているという…
今まで読んできたユダヤ人のお話とは、ちょっと印象が違います。
勿論、背景にはナチスがユダヤ人を迫害するという紛れも無い事実があります。が、ゲシュタポを出し抜き、してやったり!!!
大惨劇の中のほんのすこ〜しほっとできるお話でした。
でもこの本は、しっかりと「あとがき」まで読んで、ただ痛快だったで終わらずに、子供たちにはいろいろな角度から、戦争の悲惨さを学んでほしいと思います。