たぶん、子どもに読み聞かせてもあまり意味が分からないかもしれません。
大人が読んでいても、あまり意味は分かっていません。
水やりのバラランサは、同じアパートに住むそっくりなふたりのことを気にしています。あおいめのシシーとちゃいろめのスースー。
二人はやることなすことそっくりさん。
かける言葉もかぶっているぼうしもほとんどおんなじ。
(文中では青文字で書かれているのがシシーの言葉、茶文字で書かれているのがスースーの言葉)
ぶたをゆでようと出してきた大鍋。
おっこちたおちびさんの一人はなぜかすーすーのところからシシーのところへ。
シシーが鍋を覗き込むと、スースーの部屋に顔を出します。
描写も細かく、細部をいろいろと眺めているととても楽しいです。
お話もナンセンス絵本として楽しめますが、子ども向けではありません。
西岡兄妹の作品が好きなら、ぜひ。