私は悲しい絵本はあまり好きではありません。「涙がでました」というタイトルのレビューがならんでいたのを見ただけで敬遠していました。
表紙のうさぎの絵も決して明るいイメージではないし・・・でもなぜか気になる本だったので、思いきって読みました。
読んでみて、決して悲しいお話ではなく、ほっとしました。
確かに必ずいつかはくるおもちゃと持ち主の悲しい別れではありますが、ラストは絶望ではなく、ちょっとファンタジックでよかったです。
トイストーリーを何度も思い出しました。
「本当のもの」ということばが何度か出てきていますが、持主の心に大切に残ったものが本当のものということなのかな?と解釈しました。
とても素敵なお話ですが、絵もお話にぴったりで素晴らしいです。
このお話は絵を描く人が誰かによっては、ずいぶんと評価も分かれてしまうところだと思います。
レビューの評価もいいところを見ると、私と同じく絵とお話がぴったりと思っている人が多いということかもしれません。
私はしみじみ感動にひたりましたが、子供は
「これってうさぎでよかったよね。本物もかわいいし。たとえば、恐竜とかじゃあちょっと困るよね。」
と、大笑いしてどうしても面白おかしく終わりたい様子。どっちかというと大人向きな本なんでしょうか?