りんごの木。まだ青いりんごの実を、おひさまが、ほっこ、ほっこ、と照らすうちに、だんだん赤くなるお話です。
「ほっこ、ほっこ」の表現が温かく、好きです。
早く食べたくて待ちきれない動物たちに、おひさまが、やさしくほっこほっこ、と、待つように促します。
青い未熟のリンゴは酸っぱいという事、りんごが太陽の力で赤くなる事、それにはじっくり時間をかけて待たなければいけない事、自然の道理や時間の経過が見てわかる、すごい本だと思います。
待ちきれなくて、青い実を食べてしまった、お猿さんは「すっぱ〜い」
思いをしちゃいますが、赤くなるまで我慢して、最後にはおいしいりんごが食べられるところでは、楽しみに待つ、っという事も教えられて、単純に見えて、奥が深い良い本だな〜っと感心しました。
子供は、「ほっこほっこ、まだ青い、すっぱ〜い」など、自然に本に引き付けられて、楽しそうに見ていました。