断崖に生えたがために歪んで成長するしかなかったもみの木。
そのもみの木の元に生えたパセリを求めてもみの木の側で寄り添うように過ごすようになったシカの“パセリ”
この二人(?)の静かではあるけれど強い信頼関係に心を打たれます。
すっくと生えた木は家具になったり蒔きになったりと
色々利用されるけれど曲がったもみの木は見向きもされない。
だけど そんなもみの木にもパセリが生え、“パセリ”(シカ)が身を寄せるようになった。
どんな生き物にも存在価値は大いにあるのだと
訴えかけるこの本にはとても励まされますね。
マドレーヌで有名なルドウィッヒ・ベーメルマンス氏の作品にもこういうお話があったんですね。
すごくオドロキでした。