いつものように読み聞かせをしようとしたら、
「あまりこわそうによまないでね」とリクエストされました。
声優をめざしたこともあり、演劇部だったことも手伝って、
孫に絵本を読み聞かせするときは、臨場感を大切にしすぎて、
おはなしによっては、こわくなるのでしよう。
かなり手を抜いて読んだつもりでもおおかみがやってきて
トンノトンと戸をたたき、あの手この手でだまそうとするところは、
孫にとっては、手に汗握る場面。
薬をのんで、きれいな声にして、とうとうドアを開けさせたおおかみが
ウォー!と叫んではいるところになって急に孫が叫んだのです。
「じいちゃん、おおかみさんは、くすりで声をかえているんだから、
そんな低いうなりごえじゃないでしょう?」
「・・・」
そこで、薬を飲んで「お母さんですよ」という声色でやってみせた。
とたんにギャハハ、ウホホと孫が笑いだし、こわいはずのおはなしが、
なんだかとても笑えるはなしになってしまって・・・(T_T)
それいらい、この本を読むと、きまって孫は、薬をのんで
きれいなままのウォー!をせがむようになり、
ちっとも先にすすめなかった時期がありました。