イタコのばばさまは最初あまり善人に思えませんでした。
でも、失敗をして寝込んで落ち込んでいる時に食べ物を盗みに来たキツネにありったけをあげてしまう事から、優しい人だと思いました。
ばばさまと、ばばさまに感謝してじょうるりを聞かせたキツネがいっしょに暮らし、お互いを思いやる姿に心を打たれました。
きつねのこういう悲しいお話しって他にもありますよね。『ごんぎつね』のごん、『きつねのおきゃくさま』のきつね同様、助かって欲しかったです。
この絵はこの絵でとても感じが出ているのですが、今の子達は決して自分では手に取らない本だと思います。絵を見せながらの読みきかせにも不向きな気がします。もう少し今風の絵で描かれていたらと思い、残念です。