まず、最初に思ったのが、「文が少ない〜でした」
一般的な絵本のサイズからして、すごーく大きなサイズの絵本で、でも、1ページごとの文は少ないです。
リズミカルな文章で、気持ちがいいです。
娘は、一度読んでもらっただけで、気に入って、自分で声を出して読むのも大好き。
時々ページを開いて持ってきて、ここ何て書いてあるの?ときいてくるので読んでやると、一生懸命、文をまるごと暗記しています。
深く考えると3歳児には難しい内容ですが、何故?なんて疑問も持たずに娘は楽しんでいます。
もう少し大きくなったら、どうして両親と一緒に暮らしていないのか?などの疑問も持ち始めるかも?
ところで、12人の女の子がみんなよく似ています。というより、マドレーヌが、ページによって髪型も違うし、どこにマドレーヌがいるの?
そして、12人の筈が13人だったり、マドレーヌが入院して11人の筈が12人いたり、???な絵本なんだけど、不思議な魅力を感じます。
1939年のアメリカの絵本なんですね。同じ年に、アメリカでは映画「風と共に去りぬ」が公開され、世界史的には第二次世界大戦が始まった年なんですが、その頃日本はどんなだったのかなと考えると、こういう絵本が当時作られたアメリカってすごいなと思うし、フランスでも、こういうゆったりとした生活があって、かつ傷病兵が出てくるのは、戦争というものが身近な所にあったんだなと、感じます。
「むねのいたむ」のは、怪我をした人、だからではなく、戦争で怪我をした人だからなんですね。そんなことが分かるのは、ある程度大人になってからでしょうね。
大人は子どもとは違った魅力を感じる絵本かもしれませんね。