舞台は20世紀初めのパリ!素敵な雰囲気を味わいながら、たのしく読み進めました。
私の身近にも落とし物の得意な人はいますが、シモンは更に上を行く落とし物の天才です。
本・手袋・かばん・セーター、1日の下校中に全部なくしてしまうなんて!
これじゃ〜探しものに付き合う姉さんのアデールもヘトヘトになっちゃうよね(><)
シモンは学校に入学して間もないのか、
まだままだ落ち着きが無く、どこかボ〜としてる感じの子。(ちょっと天然?)
でも、しっかりとしたお姉ちゃんのアデールがあきれながらも
「また むかえにきてくれる?」のシモンの言葉に「はいはい」と答てくれるところも
姉弟の中の良さも感じます。
また、そんなアデールに安心感を感じながら
いつのまにかねむってしまうシモンもあどけなくてかわいい!
セピア色のインクに鮮やかな色遣い、クラシックな雰囲気の挿絵に紛れた落とし物を
探すのが楽しい「絵探し絵本」!
パリ名所に生き生きと生活する人々の話し声や賑わう様子も聞こえてきそう。
博物館や美術館なども登場してきて、芸術のパリを満喫できます。
落とし物を絵の中から捜しながら読み進めるので大勢を相手にした読み聞かせには
どうかな〜って思いますが、身を寄せ合って楽しんだり、
膝に載せて楽しんだりできる家庭での読み聞かせタイムには
お子さんとのコミュニケーションも図れてきっと、すてきな時間を過ごせることでしょう。
秋の夜長にパリの雰囲気を楽しんでみませんか?