大きな栗の木にできたさるのこしかけ。
それを眺める楢夫の目の前に、3匹の小猿が現れます。
ちょっと生意気な楢夫に対し、わざとらしく敬う素振りを見せる小猿の大将。
いいところへ連れて行くという言葉に、何か怪しさを感じずにはいられません。
その先には何があるんだろう?
楢夫ならずとも、引き込まれていきます。
楢夫のその後には、ちょっと恐怖を感じます。
生意気な態度に、猿たちがちょっとこらしめてやろうと思ってのことだったのでしょうか。
不思議な体験をした楢夫がこれからどう変わっていくのか、もしくは全く変わらないのか、気になります。
宮沢賢治のこの作品。
言葉の言い回しなどやや難しい部分もありますが、話自体はその世界に入り込みやすいです。
さいとうさんの描かれる絵によるものもあるかもしれませんね。