賢治ワールドです☆
栗の木に生えたさるのこしかけを目の前にして佇み
実際に そんな事が起こったように感じている賢治さんを想像しました。
そんな錯覚や空想のなかから出来上がったであろうお話ですから
読者も簡単に お話の世界に浸る事ができるのでしょうね。
子供の絵本としては
言い回しが結構難しかったりするのですが
そこは さいとうよしみさんの絵が
しっかり引っ張っていってくれそうです。
主人公の楢夫の体が 空高く放り上げられた場面は
特に私の心に強く残っています。
また最後に出てくる 山男の台詞から
この不思議な体験は 森の精霊のいたずらだったのかも…
とも思えてきて
自然の中に存在するかもしれない
目に見えない生き物を感じたりもしました。
お話も絵もとっても良い!と思える絵本でした。