この絵本を手にとったとき、表紙と裏表紙に渡る大きな鷹の絵に強い迫力があり、『なるほど、大きい!!』そう思いました。
この絵本を読みきかせする上で心配なことは、言葉の方言です。読むときに子どもに伝わるように言葉を置き換えて読むのは自由だと思われます。
ですが、逆にその方言が、登場する動物たちの存在を『大きい』と印象づけているようにも感じられます。
この本の一節をおかりします。。。
『この おおわしが、いっぺん、バホラと はね うごかせば、まるで、おおかぜが ふいたよう……』
私がもし表現するとしたらこのおおわしの羽音も『バサッ バサッ』とありがちな表現をしていました。『バホラ』というこの表現一つとっても『莫大な』『とてつもない音』そんな感じを受けるのではないでしょうか?
みなさんも、上記のほんの一節にも、様々な『迫力』その他もろもろを感じ取られるでしょう。
動物たちも、絵本からはみ出すダイナミックさで描かれています。
子どもたちの視線から見た世界、はじめに目に映る大きい存在はきっと私たち大人でしょう。でも、もっともっと大きい存在があることに、子ども達も成長する中で気付いていきます。
『大きさ』それは子どもの探究心をもっともっと掻き立てていく要素の一つ、そう思っています。
この絵本を手にとって読んでみたら、きっと大人も子どももみんなワクワクすることでしょう!
『もっともっと大きな存在…あるのかな…きっとあるよね』